名高速、ただ乗り車両を特定 料金所にカメラ設置

ただ乗りは許しません－。名古屋高速道路のノンストップ料金収受システム（ＥＴＣ）のある主要な料金所に、監視カメラが登場した。不正通行する車が相次いでいることから、名古屋高速道路公社が設置した。

　公社は、何度も不正通行を繰り返す悪質な運転手について料金を請求。応じなければ、「三十万円以下の罰金を科す」ことを盛り込んだ道路整備特別措置法に基づき、愛知県警に告発する。首都高速道路や阪神高速道路では、不正通行した運転手が同法違反容疑で逮捕されている。

　名高速では、二〇〇四年秋までに全料金所でＥＴＣを設置。それまでの不正通行は料金を支払わずに通過するケースが多く、〇四年度は八千三百台だった。

　ＥＴＣが普及した〇五年度は、ＥＴＣ車載器を取り付けていなかったり、カードを入れないまま専用の「開閉バー」を突破する車が増え、約三万五百台に。〇六年度は約三万三千台、被害額二千三百万円に上った。不正通行は、ＥＴＣレーンが７５％、一般レーンが２５％を占める。

　公社は「不正通行には厳正に対処する」と強調している。
中日新聞

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